2007May/07 狙ってる感がバリバリだと、どんなに好感触でも正直、 なんか引く

手軽に自分を表現できるブログは、今や定番となった。

人気を集めるブログの書籍化・ドラマ化も多く、いかに注目されているかが分かる。
芸能人も多く、ブログを通して、ＴＶでは伝えてきれない自分を表現している。
またプライベートな一面を見せる事で、ファンにより身近に感じてもらえる効果があるようだ。

ブログからのリアルな口コミで、商品に火がついた例もある。
最近では企業がその口コミ効果を狙った、『アフィリエイト』が登場し、ブログ開設者の間で人気を呼んでいる。ブログ内の紹介に対し、企業が宣伝費として報酬を出すというのだ。
この数年で一気に広まったアフィリエイト。本当にブログにとって必要なのだろうか？

確かに、実際に商品を使った紹介は、企業の広告には無い説得力がある。
また紹介された物がすぐ購入出来るのも魅力的である。
しかし、アフィリエイトは同時に問題を抱えているのだ。

アフィリエイトの大きな問題は３つある。

第一に、報酬目的の宣伝により本当の声が聞こえないのだ。
ブログ開設者は、商品の欠点を指摘する事による購入者の減少を恐れ、結果良い点しか挙げなくなる。率直な感想が言えなくなるのだ。

第二に、実際に使わず宣伝をしている時がある事だ。
まず、これは本来のアフィリエイトの目的に沿ってない。そして、宣伝する本人が購入もせず勧めた所で、何の説得力も無い。また、利用者もその意図に気付き、不快に思う事も多い。

第三に、ブログの位置付けが変わってしまう。
アフィリエイトの存在は、自由な表現とその交換の場であるブログにおいて、小遣い稼ぎを目的としたブログの開設を促す。結果ブログが、表現の場から宣伝の場へと変貌する危険性を持っているのだ。

私は、アフィリエイトの存在は、やがてブログの衰退に繋がると考える。目的が自由な意見や良い物の紹介ではなく、金銭になってしまったブログに、果たして見る価値はあるのだろうか。以上の考えから、アフィリエイトには反対である。
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